2014年03月03日|ヒッチハイク もうヒッチハイクはしません(5) はっと目を覚ました時は朝の3時だった。 幸いパソコンも部屋の鍵も盗まれてはいなかった。 夜勤で退屈そうにしている受付嬢にここから一番早くブエノスアイレスに戻る方法を聞くと、 バスでウシュアイアへ戻って飛行機に乗るのが一番だと言われたので、そうした。 早朝6 … 続きを読む
2014年03月02日|ヒッチハイク もうヒッチハイクはしません(4) 向かってくるトラックの道路の真ん中に立ち、全力で両手を降る。 雨の中の運転でスピードが遅かったことがあり、なんとか止まってくれた。 街に行きたい 助けて欲しい 振り絞った言葉を全力で叫んだ 運転席から、乗れというような手の動きが見えたので重たい体と荷物を … 続きを読む
2014年03月02日|ヒッチハイク もうヒッチハイクはしません(3) 金をよこせ ヒッチハイクで乗り合わせた車はタクシーではなかった。 運転手の男の口調が強くなり始める。 何を言っているかはほとんど理解できないい。 一つだけ聞き取れた単語は「Dinero=お金」だった。 車は出発してから数分すると、道を外れて脇にある茂みの手前で停 … 続きを読む
2014年03月02日|ヒッチハイク もうヒッチハイクはしません(2) 乗ってくか? 一台の乗用車がぼくの数m前に止まり、運転手が窓越しに声をかけてきた。 雨風が吹き荒れる夜、放牧の羊や牛しかいない広大な平原と海岸沿いを寂しく歩いていた時のことだった。 南極でのトレッキングや無数にいるペンギンのやられ顔 新たに出会った友人たち … 続きを読む
2014年03月01日|ヒッチハイク もうヒッチハイクはしません(1) 二日酔いから始まった朝、大通りの信号の付近で「Rio Grande」と書いた白い画用紙を掲げた。車の中の人はみな一瞥してくれるものの、首を横に振ったりそのまま無視したり、笑いながら過ぎ去って行く。べたな方法でヒッチハイクを実際にやっている自分がとても恥ずかしかった … 続きを読む