まだ見ぬ嫁を探して

東京外国語大学卒。 自由に書きます。 猟山主理 @shurinporin

向かってくるトラックの道路の真ん中に立ち、全力で両手を降る。

雨の中の運転でスピードが遅かったことがあり、なんとか止まってくれた。


街に行きたい

助けて欲しい


振り絞った言葉を全力で叫んだ


運転席から、乗れというような手の動きが見えたので重たい体と荷物を引きづりながらも駆け足で助手席へと向かう。


運転手のおじさんに

その手はどうしたんだ?と聞かれてようやく、ナイフをもぎ取ったときに刃を握った右手から血が流れていることに気がついた。



15分ほどするとRio Grandeという街に着いた。

病院へ行くか?と言われたけれど、幸い深い傷でもなく市街に着く頃には血も止まっていたので適当なホテルの近くでおろしてもらうことにした。


ホテルの料金はユースホテルの数倍ほどと少々高かったものの、クレジットカードでチェックインを済ませ部屋に入るとすぐにシャワーを浴びた。

温かいお湯を浴びているはずなのになかなか身体の震えが止まらない。

それでも一人で居ることが不安だったからすぐにシャワーから出る。

一刻も早くこの場所から離れたい。


でも体力的にも今から外へ出歩くのは厳しい。


そこでホテル内のカフェがあるラウンジへ


パソコンを開いて友人らとLINEなどで連絡をとっていると、だんだんと落ち着きを取り戻す。

けれどアドレナリンが出まくった直後に何もしないでいるのは難しく、

とにかくパソコンのキーボードを打ち続ける。

こんなときに書く文章は粗くなってしまいがちだ。

そもそもインターネットでSNSを使っている場合ではないのかもしれない。

けれど地球の真裏から一人でいる寂しさを紛らわすべく大勢の人と繋がり、状況を伝えるためには一番効果的な方法だと思った。

アクセス数やコメントやメッセージなどを受信する度、すべてが小さな安心を与えてくれる。

また、書いているうちに少しずつ冷静に状況も飲み込めてくる。


しかしタイピングしているうちに、今度は急激にこれまでの疲労が降ってきたかのようにその場で眠ってしまった。



IMG_3669
(Rio Grandeの早朝)

 

つづく

ーウシュアイアの空港より

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