まだ見ぬ嫁を探して

東京外国語大学卒。 自由に書きます。 猟山主理 @shurinporin

乗ってくか?


一台の乗用車がぼくの数m前に止まり、運転手が窓越しに声をかけてきた。

雨風が吹き荒れる夜、放牧の羊や牛しかいない広大な平原と海岸沿いを寂しく歩いていた時のことだった。


南極でのトレッキングや無数にいるペンギンのやられ顔

新たに出会った友人たちとの昨日までのパブでのバカ騒ぎ

部活の雨の日のグランド練習など

いろいろな事を思い出しながらとぼとぼと歩いていた。


Rio Grandeという街からヒッチハイクを始めてから4~5時間ほどたっただろうか。

道路にはブエノスアイレスまでの距離を1km刻みに示す標識があり、

歩いた距離は20km弱に達していた。

IMG_3663
(ケータイの充電が切れる前に撮影した標識)
 

全く車が止まってくれる気配もなく

たまに横切るトラックに泥水をかけられる度に惨めさがこみ上がり、

もはやヒッチハイクは諦めかけていた。


外は暗くなり始め、街灯はない。

ケータイとカメラの充電は切れ、雨のなか充電チャージャーをザック内から取り出す気力さえなくなっていた。

光といえば、1020分に一度くらい通る車のライトくらいだった。


見知らぬ土地と果てしなく遠い目的地まで一人で寒さに震えることに少しずつ不安を覚える。

そんな状況で目の前に止まってくれたのが一台の車だった。


ツイている!

助かった・・


けれどそれは決して幸運なことではなく、むしろ「幸運」の対局にある出来事の始まりだった。




Rio Grande市街のレストランより


つづく

<今日の美女>
IMG_2870

(ウシュアイアのお土産ショップ嬢) 

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コメント

コメント一覧

    • 1. あるきはじめ
    • 2014年03月02日 19:58
    • 今日の美女シリーズはいいですねー。毎回楽しみにしています。
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